[水盛り]レーザー水準器必要なし!バケツと透明なホースだけで完璧な水平を出す!

セルフビルドの家

セルフビルドの家やDIY小屋の基礎を作る時、水平を正確に出したいですよね。基礎だけでなく、正確な水平は、色々な作業をする基本となるものです。

今では、ほとんどの場合、レーザー水準器でこの水平を出してしまいます。

でもこのレーザー水準器、出番が少ない割にかなりお高いです。もちろん、大切な水平を出すための道具ですから精度が高いに越したことはないんですが、買ってもほとんど使わないことが分かっているレーザー水準器に数万円を投資できる人はあまりいないでしょう。

そんなあなたに朗報です。バケツとホースと水があれば完璧な水平を出すことが出来ます!

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水盛り

その名も、水盛り。液体の特性を利用した水平の測り方で、江戸時代には竹を使った物が利用されていたそうです。

色々な大工さんとお話しさせて頂きましたが、なんと水盛りの方がレーザーより精度がいいらしいです。それでも、レーザーが便利である程度精度もあるのでレーザー水準器を使っているだけらしいです。

ただ、古くからの知恵袋的なこの水盛りも正確に実施しないと簡単に狂った水平になってしまいます。きちんと理解してから施行しましょう。

用意するもの

  • バケツ
  • ホース

以上です。もし買ったとしても1000円以内で出来ます。

まず、バケツですが、水が漏れなければバケツじゃなくてもイイです。一応5リットルくらいの水が入る容器を用意してください。

ホースは、水が良く見える透明な物の方が扱いやすいです。太さは細すぎると水のコントロール難しくて狂いやすくなります。だからと言って太すぎると作業がしにくいので、直径10mmくらいの物が丁度いいです。ホームセンターの切り売りが安いのでおススメです。長さは、土地のど真ん中にバケツを置いたとして、そこから全ての遣り方用の杭まで行かなければ行けないので、建物の長い方の辺の2/3くらいの長さは必要です。そんなに高くないのでちょっと長めに買っておきましょう。

水は、なんでもいいですが、最初に水をちょっと飲む可能性があるので一応水道水にしておきましょう。

水盛りの原理

水盛りの原理は言葉にすると難しく聞こえます。

液体が容器に充填され、連続した状態になっている場合、どこの水面も高さが同じになる性質を利用しています。

簡単に言うとサイフォンの原理の応用です。中学校の理科の実験でしたと思いますが、2つのコップに違う高さまで水を入れ、水を満たしたストローの両端を2つのコップにそれぞれ入れると、水面が高い方のコップから低い方に水が移動して、同じ高さになって止まると言うとっても不思議な現象が起きます。この現象を利用して、全ての杭に同じ高さの印を付けていきます。

水盛りの準備

では実際に水盛りの準備をしていきましょう。

バケツを設置する

まず、バケツを敷地の真ん中くらいに置きます。この時、椅子か何か乗せてバケツの高さをちょっと高くしておきます。あまり水面が低すぎると杭に印をつけにくいです。屈んだ時の目の高さに水面が来るくらいの高さに調節しておくと作業が楽になります。

ただ水面の高さが杭の高さを超えてしまうと印が付けられないので気をつけましょう。

バケツに水を入れる

バケツに水を入れます。あとでホースにある程度の水が移動するので溢れるくらいの量にしておいた方が後で丁度いい高さになります。

ホースを設置する

ホースの片端を水の張ったバケツに刺します。作業中はホースを持って移動するので、その反動でこの水に浸かった片端がバケツから抜けたり、端が水面まで浮いてきたりします。そうなるとまた一からやり直しになってしまいます。

ホースは、バケツの底まで刺し、バケツの縁にテープか洗濯バサミなどで固定しておくと安心です。

ホースに水を満たす

水盛りをするためにはホースが水で満たされている必要があります。ホースのバケツに刺さっている端の反対の端から頑張って水を吸い上げましょう。一気に吸い上げるのは相当の肺活量の持ち主にしか無理だと思うので、吸ってはその吸い口を指で押さえて休憩してまた吸ってを繰り返してください。吸い口まで水が来れば完了です。この状態でホースの端をバケツの水面より低くすると、水が流れ出て、水面より高くすると水が止まるはずです。確認しておきましょう。

これ以降、ホースから手を離すときは、ホースの端を水面より高くした状態で手を離してください。忘れて地面に置いたら、気がついた頃にはバケツが空っぽになってます。

ホース内の空気を抜く

今の状態では、ホースの中に所々空気が残っていると思います。この空気が作業中に抜けると、水面の高さが変わります。そのため、今のうちに出来るだけ抜いておきます。

ホースをできる限り真っ直ぐにして、水をちょっと抜いたりホースを動かしたりしてできる限り空気を抜きましょう。

これで準備は完了です!一応バケツの水が十分に残っているか確認しておきましょう。もし、あまり残っていなかった場合は、その上から水を足せばオッケーです。

水盛りを実施する

では、実際に水平を出していきましょう。

まず、どれでもいいのでお気に入りの杭までホースの端を持って移動してください。そして、ホースを杭にくっつけて持ち、真横からホースを見ます。その中の水面の高さを杭に書き込みます。あとは、同じことを残りの杭にするだけで、書き込んだ高さは水平が出ているはずです!簡単ですよね。

実は、ここで気をつけなければいけないことが数点あります。

水盛りの注意点1 ホースに印をする

これをしないと、水平が出ません。

最初の杭に水面の高さを書き込む際に、同じくホースにもその水面の場所を細めの油性マジックで書いておきましょう。

以降、すべての杭で、水面の高さを書き込む前に、ホースの中の水面の高さと、ホースに書いた最初の水面の場所を合わせてから杭にその高さを書き込みます。

理由を説明すると、ホースの中に満たされている水の量が変わるとバケツの水の量が変わり、水面の高さが変わってしまうからです。

ホースを短く持って水面の高さを図る場合を想像してみてください。ホースの中にある水面の位置からバケツの中にあるホースの端までの距離が短くなりました。つまり、ホースの中にある水の量は減りました。この減った分の水はバケツの中に移動しました。つまりバケツに入っている水が増えたので、水面は高くなります。つまり、その状態で図る高さはそれ以前のものより高いことになってしまいます。

ものすごく大切ですが、なぜかあまり言及されない事実です。

水盛りの注意点2 高さを記入する時以外はホースの端を指で塞ぐ

これは、ホースの端から不意に水が漏れてしまわないようにするためです。一度水盛りを試してみるとわかりますが、ホースの中で水がかなり上下に動きます。このため、移動中だけでなく、ちょっと動いた反動でもホースの端を塞いでおかないと簡単に水が飛び出てしまいます。もちろん水が飛び出れば水平が狂います。

水盛りの注意点3 指を離す前に5秒待つ

杭まで移動し、ホースを杭に近づけ、いざ水面の高さを見るためにホースの端を塞いでいた指を離す前に、その状態で5秒数えてから指を離してください。

これも、注意点2と同じ理由なのですが、ホースの中の水が落ち着く前に指を離すと水が噴水のように吹き出ることがあります。なんで、こんなに動くんだ!っていうくらい奴らは動きます。

水盛りの注意点4 一度始めたら一気に終わらせる

始めたことはささっと終わらせましょう。

バケツを使っているので、水が蒸発します。蒸発するとその分水面が下がってしまうのです。ただ、そんな簡単に水平が狂うほど蒸発しないので、落ち着いて作業をしてください。

水盛りの注意点5 ホースが折れないように気をつける

ホースが折れると、水が流れなくなり水の水面の高さを調節する機能が動かなくなります。また、ホースが潰れるとホース内の体積が小さくなるのでその分水面が高くなります。

水盛りの注意点6 ホース内、水面の一番下の線を杭にうつす

表面張力で、水面の形が凹んだようになります。ホースが比較的細いので思っている以上に上下の差が生まれます。そのため、いつも水面の一番下の部分を基準にするんだと決めて印をつけていきましょう。

以上、水盛りの説明でした。この方法を知っているとどれだけ離れた点でもホースさえ届けば正確に水平が出せます。アナログな方法ですが、その正確さはレーザー水準器以上。ぜひ、お試しあれ。

もし、これからもウッドデッキやら、ペルゴラやら小屋やらいろいろ作るぞ!って方は、レーザー水準器の価格が下がってきていますし買っちゃってもいいかもです。

コメント

  1. […] […]

  2. 田中公人 より:

    はじめまして
    「水盛」とても参考になりました。
    もの作りを趣味としておりまして、自宅が材料と工具でいっぱいになりましたので、近所の空き家を「改造自由」という前提でおかりしました。
    コンクリートの土間がありそこに床を付けるために「水盛」です。

    水盛ページを拝見してから、HPのあちこちを拝見して、色々と参考にさせていただきました。
    ありがとうございました。