[小屋DIY、セルフビルドの基礎]水糸の正しい張り方をイラストで解説します。

セルフビルドの家

セルフビルドや小屋をDIYする時に、基礎の精度が悪いと、建物すべてが歪んでしまいます。

せっかく楽しくDIYしようとしているのに、建物が歪んでいると直角が出なかったり、長さが合わなかったり、逆にストレスがたまってしまいます。もちろん建物の強度にも影響します。

今回は、精度の高い基礎づくりにとって一番大切な、水糸の張り方をイラストを使って詳しく説明していきます。

基礎の作り方を読みたい方はこちらの記事をどうぞ!

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水糸とは

水糸は、蛍光色のよく伸びる、強い紐です。この糸と、建物の周りに設置した柵の様な物を使って、DIY小屋やセルフビルドの家の正確な位置を出していきます。

基礎を作っていく上で、この水糸が基準となるので、正確な水糸は正確な基礎につながります。

水糸を張る位置

水糸は、水平方向に基礎の上に乗る土台もしくは柱の中心、垂直方向に基礎の上面を通る位置に張っていきます。垂直方向は遣り方の貫を貼り付ける時点でしっかりと出ているはずです。

建物の外壁の仕上がり面ではなく、壁の中心が水糸になるので気をつけましょう!

また、基礎を作っていく上で水糸の位置をズラした方が施行しやすい場合があります。例えば、ブロックを並べて基礎を作りたい場合、基礎の中心に水糸が張ってあると邪魔で仕方がないです。その場合、便利な様に水糸の位置を変えるか、新しい水糸を張っていきます。

僕のセルフビルドの家と同じく置き石基礎(独立基礎)の場合、二本の水糸の交点が置く石の中心になる様に張りましょう。

水糸の張り方

では、実際に張り方を見ていきます。

水糸を貫に結ぶ方法

水糸はかなりの力で引っ張る様に設置するため、頑丈に貫に固定されている必要があります。また、作業の邪魔になる事が多いので簡単に取り外し可能で、直ぐに再設置しやすく、その度にに狂わない様な結び方でなければいけません。かなり、わがままな水糸さんですが、簡単な方法があるので是非参考にしてください。

まず、遣り方で貼った貫の上面に小さなビス(スリムビスの30mmなど)を止めます。貫が薄いとビスを止めにくいですが細いスリムビスを使って止めてください。

この時、ビスを外側に向かって少し倒して止めます。(水平から見て80度くらい)これによって、強く引っ張っても抜けにくくなりますし、水糸が浮いてくることも防ぎます。ビスは、スレッドがまだ2段くらい見えている状態までねじ込みます。

このビスに水糸を引っ掛けます。水糸の片方の端に結んだ輪っかを作ります。その輪っかをビスに引っ掛けるだけです。この時、水糸がビスの一番下、貫に触れる位置までしっかり下げておきます。スレッドがあると上手く引っかかってくれます。

水糸の張り具合

反対側も同じ方法で水糸を設置するのですが、そこで問題になるのが水糸の張り具合です。

私が、セルフビルドをしていた時に、物好きな大工さんが数人様子を見に来られましたが、全員、決まって水糸を触って「緩いなぁ」とおっしゃってました。言われるたびにもっと強く張っていたのにも関わらずです。

最終的には、貫がミシミシ音を立てるくらいまでキツく水糸を張ってました。

水糸の問題は、緩いと自重で真ん中垂れて低くなってしまう事です。つまり、それを基準に基礎を作ると、真ん中が低い基礎になってしまいます。

水糸の片方の端を貫に引っ掛けたのち、反対側の貫まで移動し、引っ掛ける場所を決め、ビスを設置します。そこで両手で水糸をこれでもかっ!と言うくらい強く引っ張り、どこに引っ掛けるための輪っかを結べばいいか検討をつけます。その場所を持ちながら水糸を緩め、結んで輪っかを作り、また引っ張ってビスに水糸を引っ掛けます。

水糸で家の形に長方形を作る

では、水糸で、どの様に正確な大きさの直角形を作るのか説明していきます。この作業は、一人では出来ませんので、根気のある助っ人を一人用意しておいてください。

一本目の水糸

建物の最初の一辺を決め水糸を張ります。僕は、南に建つ建物との距離を正確に出しておきたかったので南側の一辺から張りましたが、あなたのお好きな所から始めてください。

二本目の水糸

二本目の水糸を張ります。

二本目は、一本目の水糸と交差する辺どちらかを選んでください。大体の位置を決め(地縄張りを参考に)まず、片方の水糸を貫に引っ掛けます。

その水糸の反対側を向かいの貫まで持って行き、大体の位置で誰かに持ってもらいます。

その状態で、この二本目の水糸と一本目の水糸が大体90度に交差していると思います。その大体90度を正確に90度にします。普通はそのために「大矩」と言う大きな90度の定規みたいなものを作ったりするのですが、もっと簡単で正確な90度の定規は、コンパネなどの合板の角です。コンパネなどの合板は、角の90度と直線の精度が悪いと使い物にならないのでまず、信用できます。

そのコンパネの角を、水糸の交点の下にくる様に地面に置いてください。片目でその交点を睨みつけ、両方の水糸とコンパネの縁、交点とコンパネの角が全て完全に重なるように1ミリ単位で助っ人の方に水糸を左右に動かしてもらいます。

どこに、水糸を固定するべきかわかったら、そこにビスを固定し水糸を引っ掛けてください。

三本目の水糸

三本目の水糸は、二本目の水糸の向かい、一本目と交差するもう一本の辺を張ります。

まず、一本目の辺の長さを設計図で確認しておきます。この時、探す数値は建物の長さではなく、建物の一番外の柱の芯(中心)から芯までの長さです。この長さを二本目の交点から測って水糸に印をつけておきます。

三本目の水糸は、今つけた印を通り、しかも90度になる様に設置しなければいけません。考えただけで、頭がいたい。

まず、大体印を通り直角になりそうな位置で片方の水糸の端を固定してしまいます。その後、二本目と同じ様に直角を出し水糸を固定します。この時点で、今張った三本目が一本目につけた印を通っていない場合、その交点から印までの距離を図り、同じ距離だけ貫に固定したビスを移動させると、正確に印の位置に交点がくるはずです。

普通は、遣り方で長さを測って、そこに水糸を張って調節するのですが、もし遣り方の並行や直角がちゃんと出ていないと、誤差が結構大きくなる場合もあるので、この方法の方が精度は高くなります。

一つ注意しなければいけないのは、水糸を強く張っているため、時間とともに水糸が伸びてきます。この影響で、水糸につけた印の場所もちょっとずつ移動していきます。そのため、一度印を付けたら、休憩せずに一気に作業をしてしまうのが吉です。

四本目の水糸

まず、四本目の水糸が交差する、二本目と三本目の水糸に長さを測り印をつけます。

ここで付けた印と印の距離を測り、計画通りであることを確認します。もしこの距離がずれている場合は、二本目か三本目の直角が出ていないか、印の位置がずれているかが原因です。確認しましょう。

あとは、二人で水糸を持ち、両端が付けた印を通る位置で水糸を固定します。

水糸がきちんと張れているか確認する

水糸がきちんと張れているか確認しましょう。

垂直方向

まず、各水糸の交点を見ます。二本の水糸が軽く触れ合っている状態が正しいです。軽く水糸を触れてみたり、横から覗き込んで、確認しましょう。

もし、水糸が触れてなかったり、交点で不自然に曲がったりしている場合、遣り方の水平が出ていないか、水糸の張り方が弱い可能性があります。確認してください。

たまに、水糸がビスにしっかり根元まで引っ掛けられていない場合もあります。精度をちゃんと出したい場合は、チェックしておいてください。

水平方向

あなたの作った長方形(正方形かも)が、ちゃんと正方形が確認しておきましょう。

各交点の直角を、コンパネの角で確認。交点から交点までの距離を確認。最後に、対角線の長さを確認しましょう。三角形の斜辺の長さを計算する要領で、対角線の長さを計算して、その数値と合っているか、2つの対角線が同じ長さかを確認します。計算に便利なホームページを見つけたのでリンク貼っておきます!

水糸の長さが測りにくい!

水糸は宙に浮いてるし、手で触ると動くし、長さを測るのも一苦労です。特に距離が長くなればなるほど、その作業は困難になります。そこで僕が使ったのは、長さの足りる巻尺と下げ振りです。

巻尺を地面に置き、水糸の真下に真っ直ぐになるように置きます。このとき、0が交点の真下である必要はありません。下げ振りで、片方の数値を読んで、同じく下げ振りを使って調べたもう片方の数値から最初の数値を引けば距離がでます。

問題は、地面が凸凹の場合誤差が大きくなる事です。あと、風が強いとやりにくいので、穏やかな日を狙ってやった方がいいですね!

まとめ

これで、あなたの水糸は完璧なはずです!水糸はかなり応用の効く便利な道具です。ブロックを並べる時に高さと場所を同時にチェックしたり、レンガを詰んだり、基準がない古民家でのリフォームなど、いろいろな所で使えるのでぜひ、マスターしておいてください!でも、発明の利器に頼りたいって方はレーザー水準器があれば同じようなことが出来ちゃうんですがね。。。

コメント

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