アースバックハウスの基礎を考察する。3種類を紹介します。

アースバックハウス

アースバックハウスの作り方は、海外ではオープンソースプロジェクトみたいなもので、山のように情報がネットに転がっているのですが、日本ではまだまだワークショップに頼るしかない状態です。この、素晴らしい工法をみんなに知ってもらう為、少しづつですが記事にして行きます。

では早速、基礎の選び方から!

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基礎の基礎

基礎の基礎って意味は通じますが、手書きするとものすごい面倒臭そうです。。。そんなことは置いといて、建物の基礎とは一体何のために存在するのか理解しておきましょう。

基礎の役割

建物の基礎とは、建物を地面の上に安定して建てるための土台となるものです。現代の日本では、建物から地面に掛かる重さの力を分散し、建物が沈まない様にしたり、地震で地面が歪んでも、建物が歪まない様にするため「べた基礎」が基本となります。

アースバックハウスの基礎と木造建築の基礎の違い

アースバックハウスと木造建築では、建物が地面に接する形が全く違います。

木造建築では、柱が地面との接点になります。家の重さが「点」に掛かるため、地面に掛かる力は非常に大きくなります。もちろん、木をそのまま地面に乗せてしまうと、木材が腐敗したり、シロアリの餌食になってしまいます。そのため、石、コンクリートなどに乗せることになります。

アースバックハウスでは、土嚢袋を積み上げて作った壁が地面の上に乗ります。つまり「線」で地面に接します。土嚢袋の中身は土のため、土の上に直接乗せることができます。コンクリートや石などで地面から離す必要はありません。

つまり、アースバックハウスでは、何も工夫せずに作ってもすでに「線」で家を支えることができるのです。基礎の強さを比べると「点<線<面」の順に強い安定した基礎となります。

地震大国日本では、2019年現在、べた基礎と言う、「面」で地面に接する基礎が一般的です。木造建築でも「線」で地面に接する基礎があります。布基礎やブロック基礎がこれに当たります。布基礎に関しては、地盤の安定していて、大きな家でない場合にのみ使用が許されています。

基礎を決定する要素

基礎の種類を決定するときには、以下のような要素が関係してきます。

  • 地面(地盤)の強さ
  • 建物の構造
  • 凍結深度

地面(地盤)の強さ

地面(地盤)の強さは、パッと見ただけでわからないので厄介です。アースバックハウスを建てる前に地盤が悪いかチェックし、悪ければ改良しておきましょう。後で後悔しても、時すでに遅しです。地盤のチェックをしてくれる業者さんは、インターネットですぐに見つかります。5万円くらいが相場みたいです。

お金が惜しい場合、古い地図を探すのもいいです。古くから宅地として利用されてきた土地は地盤が良好なことが多く、逆に、水田として利用されてきた土地や、池を埋め立てたような土地はリスクが高いです。近くに住む年配の方にその土地の自然災害について聞いておくのもおすすめです。

建物の構造

「基礎が傾くと建物も傾きます。基礎は慎重に選びましょう。」というのが一般論です。ただ、これは、大きな四角い普通の家の事です。丸くて小さいドーム状のアースバックハウスはちょっとくらい傾いてもビクともしません。傾いたところで誰も気が付かないでしょう。アースバックハウス(小さく丸い形限定です)では、構造自体が頑丈かつ柔軟なため、基礎から受ける影響が一般的な家より小さいです。

凍結深度

凍結深度とは、冬の寒い日に地面のどこまでの深さが凍るかを示す深さです。冬に外気温がー10度くらいまで落ちるような地域では、前もって調べておきましょう。それより暖かい土地では、気にしないでオッケーです。

凍結深度より浅い位置に基礎の底を設けると、土が凍った時に、氷が基礎を持ち上げてしまいます。つまり、家が傾きます。春になると、氷が溶けて元の高さに戻るのですが、基礎と建物に与えるダメージが大きいので基礎は凍結深度より深くしておきましょう。

それでは、以上のことを踏まえ、実際に使えるアースバックハウスの基礎を見ていきましょう。一般的な家の基礎にもいろいろな種類があるようにアースバックハウスの基礎も幾つかの種類が選べます。強度、コスト、手に入る材料のバランスを考え、あなたの基礎を選びましょう。

基礎1 砕石のみ

アースバックハウスと言っても、いろいろな形の家が作れます。その中でも、アースバック工法一番の僕のおすすめは、円形の丸い家です。

丸い家は見た目が超絶可愛いだけでなく、強度も高いです。丸い家では壁がすべての方向にもたれ合い引っ張り合うため、少々のことで倒れる心配がありません。そんな強いアースバックハウスだから可能な基礎が、この砕石のみの基礎です。

もはや基礎と言えるようなものではなく、50cmくらいの穴を、建てたいアースバックハウスの形に堀り、その中にこぶし大の砕石、「ぐり石」を敷き、さらに砕石を敷きながら叩き固めていきます。非常に安価で、簡単に施工できるお手軽基礎です。

50cmくらい掘る(根切りと言います)ことで、少々の軟弱な地盤でも土嚢袋の重さに耐えられる地盤に改良できますし、基礎の内側に雨水などが侵入することも防ぐことができます。

家が傾くリスクがないわけではないですが、それに耐えられるアースバックハウスならではの基礎と言えるでしょう。詳しい作り方は、別の投稿にまとめてます!

ただ、もともと田んぼだったり、池だった土地は軟弱地盤であるため、素直にコンクリートを使ったべた基礎にしましょう。

基礎2 布基礎

布基礎とは、建物が乗っかる部分のみ鉄筋を入れたコンクリートで基礎を作り、その内側は、防湿用にコンクリートのみ流し込んで作る基礎です。この基礎のメリットは、ベタ基礎よりちょっと手間がかからないのですが、アースバックハウスに対しての強度は、砕石の基礎と比べてもそんなに変わらないはずです。ちょっとぐらいの歪みはアースバックハウスが吸収してしまうので。

基礎3 べた基礎

これは、建物の下になる地面表面部分を全て鉄筋コンクリートで覆ってしまうと言う方法で、地面の歪みに対して相当強くなります。軟弱地盤だと判明した場所にアースバックハウスを建てる場合は、この基礎にしておいた方が無難です。

まとめ

以上、アースバックハウスの基礎について紹介しました。ある程度地盤が安定している土地さえ手に入るのであれば、やはりおすすめは砕石の基礎です。知識ばかりで頭でっかちになってもアースバックハウスは建たないので、次回は、実際の作り方を見ていきましょう!

コメント

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