セルフビルドの家、DIY小屋の基礎(独立基礎)を自分で作る。準備編

セルフビルドの家

ついに基礎を作っちゃいましょう。

セルフビルド、DIY小屋を始めようとする人が一番最初に悩むのが基礎作りです。

セルフビルドやDIY小屋を始めたい多くの人は、木を扱うDIYを経験していると思います。でも、建物の基礎を作ったことのある人は少ないのではないでしょうか。

しかも、基礎ってちゃんと精度よく作らないと危険な気がしますよね。そんなあなたでも大丈夫です!僕の紹介する置き石基礎(独立基礎)は初めての人にも優しい基礎です。置き石基礎がどんな基礎か知りたい人はこちらをチェック!

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地面を平らにする(必要であれば地盤の補強)

まず、あなたの家、もしくは小屋を建てる土地を平らにしましょう。地盤の補強が必要である場合は、この前にしておきます。

地盤の補強

小さな小屋を建てる場合、すでに宅地であれば地盤補強にお金を使う必要はないでしょう。建物自体の重さが軽いため、沈んだりする危険性はかなり低いです。

セルフビルドの家を建てる場合、業者に地盤調査を依頼することも出来ますが、古くから宅地として利用されていた土地(池を埋め立てたり、田んぼを宅地にしたりしていない土地)であればまず大丈夫でしょう。僕が、セルフビルドした土地は、少なくともこの100年は宅地として利用されていた土地でした。

どうやって平らにするか

まずは、邪魔になる石などを動かしましょう。

DIY小屋程度であれば大丈夫でしょうが、セルフビルドの家となると人力のみで凸凹の地面を平らにするのはちょっと無謀です。せめてバックホー(ユンボ)が欲しいです。重機レンタルなどのサービスはどこでもありますし、それを利用するのも一つの手です。小さなバックホーと2トントラックがあれば、ある程度までなら自分だけでもなんとかなるでしょう。

ただ問題は、土地の凸凹が激しい場合や、水の通り道になる可能性があり土地を少しかさ上げしたい場合です。

私がセルフビルドした土地は、50m2の自宅を建てる土地で、一番低いところと高いところの差が50cmくらいありました。それを平らにするためだけに使った砕石は約30トンです。この量の砕石を小さなバックホーで処理していたら、数日かかりますし、レンタル量だけでかなり取られてしまいます。そのため、僕は土建屋さんにお願いしました。転がっていた石の移動、約30トンの砕石(RC)の搬入、均してバックホーで転圧してもらって15万円くらいでした。

どのくらい平らにするか

整地完了!

これは、完璧な平面でなくてもいいでしょう。いろんな角度から地面をよく観察して、ある程度平らであればよしです。後で、遣り方を終えるとどれくらい水平が出ていないかよくわかるのですが、高いとこと低いとこの差が10cmくらいであれば大丈夫です。

もしくは、レーザー水準器を持ってる人は、それで簡単にチェック出来ます。土建屋さんに頼む場合は、平らにしておいてくださいとお願いしたら、ある程度平らになっているはずです。

セルフビルドや小屋DIYの基礎に使う砕石の種類

まず、砕石に種類があるの??って驚いたのは僕だけではないはずです。

砕石は、その石の種類(天然の石かリサイクルか)やサイズ(石の粒度)の違いがあります。

リサイクルか天然か

これはリサイクルです。よく見れば、天然の石ではなく、砕いたコンクリートであることがよく見えるはずです。

地盤改良や土地のかさ上げのために使う砕石は、リサイクル品で大丈夫です。リサイクルとは、一度コンクリートとして加工されたものを砕いて作った砕石で、よく見ると天然の石ではないことがわかります。リサイクルだから悪いわけではなく、公共工事(道路など)はほとんどリサイクルらしいです。見た目も気にしない基礎の部分に使う場合、値段が安い(半額くらい)リサイクルがいいでしょう。

粒度

砕石の粒度は大切です。ただ、土建屋さんに頼む場合は指定する必要はないでしょう。(プロに任せておきましょう)自分で、砕石を買いに行く場合、もしくは、砕石のみ持ってきてもらう場合、粒度を尋ねられます。

そんな時、「建物の基礎に使います」といえば大丈夫です。大体、RC-40とかC-40を持ってきてくれるでしょう。

RC-40のRはリサイクルのRですが、C-40の意味は40mmの大きさの石まで通すふるいでふるった砕石ですよーってことです。つまり、砂みたいな粒子から40mmの石までが混ざっているため、転圧して押し固める際に、石と石の間に小さな粒子が入り込んでいき、硬く、安定した地盤を作ることができます。

転圧

ある程度、平らになったら、バックホーで行ったり来たりして転圧しておきましょう。上を車で通れるくらいカチカチに締まったら完成です。

地縄張り・遣り方

地縄張り

では、次にどこにあなたの家、もしくは小屋を建てるのか大まかな場所を決めます。巻尺とコンパネの角など直角の参考になるものを使ってどこにどんな大きさの家を建てるのか決定します。スプレーマーカーなどで地面に印をしておいてください。この時の印は数センチずれていても大丈夫です。

遣り方

地面に書いた印を参考に遣り方をします。遣り方とは、建物の正確な位置を決めるためのもので、この遣り方を頼りに基礎を作ります。新築を建てる現場を見に行くと、何も立っていない土地に、木で作った柵のようなものが、家の形に設置してあるのを見たことがある人も居るでしょう。あれが遣り方です。トップの写真は、遣り方が終わった後の写真です。

杭を打つ

まず、地縄張りで書いた印の外側1mくらいのところに1m間隔くらいで1mくらいの長さの杭を打っていきます。しっかり、地面が締まっていると杭が打ちにくいですが、頑張ってしっかり打っておきます。1mの杭でしたら、1/3くらい打ち込んで、手で押してもグラグラしないようにしておいてください。もしグラグラするようでしたら、杭の周りを叩いておくと土が締まって杭が安定します。この杭の高さは、少なくとも基礎の仕上がり面よりは高くなるようにしておいてください。また、水準器を使ってある程度まっすぐに刺さっているようにしておいてください。

このくらいの大きさの掛矢(木槌)があると、後々便利です。

水平を出す

すべての杭に、同じ高さの印をしていきます。と言っても、地面から同じ高さではなく、水平でなくてはいけません。この印の水平がきちんと出ていないと家が傾きます。

一番お手軽な方法は、レーザー水準器でしょう。ただ、レーザー水準器は、結構な値段の割に使う頻度が少ないんですよね。。。近くに大型ホームセンターがある方はレンタルがあるかもしれません。僕は、古き良き「水盛り」で水平を出しました。

とにかく、基準となる水平の印をすべての杭に付けて回ります。

水盛りの方法

これだけで、1つの記事になってしまいますので、詳細は後ほど。ここでは簡単に説明します。

水盛りとはバケツに張った水と透明なホースを使い、水平を出す方法です。バケツからホースに水を吸い出しておくと、ホースの端を持った時の水面の高さと、バケツの中の水面の高さはいつも同じになります。この原理を利用して、水平の印を杭につけていきます。

基礎の高さの印を杭につける

  1. 基準の杭を1つ決めます。
  2. 設計図に書いた、地面から見た基礎の高さを参考に実際の基礎の高さを決め、その基準の杭に書き込みます。
  3. 先ほど付けた水平の基準点から、今書き込んだ実際の基礎の高さまでの差を図り、その通りにすべての杭に印を付けます

これで、基礎の高さがすべての杭に水平に記入されているはずです。

杭に貫を貼り付けていく

杭に記入した基礎の高さ(最初の水平の印ではありません!)に貫の上面を合わせ、杭と杭の間にビスで貼り付けていきます。柵を作っていくようなイメージです。角材ではなく貫(板のような木材)を使いましょう。角材は、重力でしなってしまいます。(水平が出しづらいです。)

この後、中に入って基礎の工事をしなければいけません。毎回、この柵をまたいで中に入るのは面倒臭いだけでなく、足で貫を蹴飛ばしたりする可能性大デス。それで、水平が狂うこともあります。中に入るため、貫の貼ってない所を何箇所か作っておくと便利です。特にバックホーを使って、基礎の穴を掘りたい人はバックホーが入れる入り口を作っておきましょう。

水糸を張る

水糸は、蛍光色のよく伸びる、強い紐です。安いものですし足りなくなって買い足すよりは、ロールで買っておきましょう。

この水糸は、最初に建物の壁の中心(「芯」と呼びます)を通る位置に張っていきます。私の家の場合は、長方形で壁の芯から芯までが、4mと12mですのでその通りに張ります。

張り方は、先ほど貼った貫の上面に小さなビス(スリムビスの30mmなど)を止め、そこに、輪っかにした水糸の端を通します。反対側の貫まで移動し、場所を決め、同じようにビスを使い水糸の反対側の端を引っ掛けます。この時、水糸をこれでもか!ってくらい引っ張っておくと水糸のたるみがなくなりGOODです。ちなみにこの作業は助っ人が必要です。誰か、根気のある方を呼んでおきましょう。

詳しい張り方は、他の投稿にまとめますので今回は簡単にまとめます。

手順は以下の通りです。

  1. 建物の最初の一辺を決め水糸を張ります。僕は、南に建つ建物との距離を正確に出しておきたかったので南側の一辺から張りました。
  2. その一辺に直角に交わる一辺を選び、まず水糸の片方を貫に留めます。
  3. 水糸の反対側を、向かいの貫まで持って行き誰かに持ってもらいます。
  4. 1で張った水糸との交点(交差する所)の下に、コンパネを角が交点の下くらいにくるように置きます。(コンパネや構造用合板の角は完璧な直角のはずです)
  5. 片目をつむって、水糸とコンパネの縁が完全に重なるように1ミリ単位で助っ人の方に水糸を動かしてもらいます。
  6. 直角が出た所に、印をして、ビスを留め、水糸を張ります。
  7. 同じように、1で張った糸に交わる反対側の一辺も張ります。この時、最初の交点から次の交点までの距離が正確に外壁芯間の距離(壁の中心から壁の中心までの距離。僕の場合4m、もしくは12mです)になるよう、微調整します。
  8. 後で張った2本の水糸と最初に張った水糸とのそれぞれの交点から外壁芯間の距離を正確に測り印を付けます。
  9. 2本に付けた印を通るよう最後の水糸を張ります。(長方形、正方形の建物の場合)
  10. もっと辺がいっぱいあるよ!って方は、同じ要領で根気よく頑張ってください。
  11. 最後に、対角線の長さが同じであること、交点で水糸が軽く触れ合っていることを確認して終わりです。もし、ずれが大きい場合は直角と辺の長さを1つずつ確認してください。(僕は5ミリくらいずれてましたが、それくらいの誤差は許容範囲です。)

かなり根気のいる作業です。対角線の長さがずれていると「なぜダァァァ!!」ってなります。しかし、この作業をしっかり精度よくしておかないと後で大変なことになるので、頑張りましょう。

頑張り疲れたら、お茶でも飲んで頭を冷やしてくださいね!

ここまで来たら基礎の精度は問題なしです。置石基礎の場合、石か束石を置くところに交点が来るように、水糸を必要な分だけ張りましょう。その他の基礎も、基準となる点が必要なだけ水糸を張っていきます。

水糸を張るポイントは、かなり強く張ることです。特に大きい家の場合、どうしても水糸の真ん中あたりはだれてしまいます。そのままでは真ん中だけ低い基礎になってしまいますのでご注意を!あと、何度も、水糸に引っかかって切っちゃうと思いますが、こればっかしはどうしようもないので、諦めましょう。

まとめ

長くなりましたが、これで基礎を施行する準備が整ったはずです。水糸の張り方や水盛りのやり方などは別に記事にまとめますので、またチェックしてみてください。

コメント

  1. […] DIYをしながら、YouTubeを徘徊していると、どうしてもテーブルソーが欲しくなります。海外の人気のあるDIY関連のユーチューバーは必ずと言っていいほどテーブルソーをメインに使っています。 YouTubeでは、木材の縦割り、横切り… セルフビルドの家、DIY小屋の基礎(置き石基礎)を自分で作る。準備編 […]

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